オンライン展示会とは?実現可能なことと流れを解説
大きな会場を使っての展示会にかわり、現在注目を集めているのが「オンライン展示会」です。理由は大勢の人々を一か所に集めることなく、インターネット上で展示会ができるからなのですが、従来のものとは開催方法やおこなえることに違いがあります。それでは、まずはオンライン展示会の概要から見ていきましょう。
オンライン展示会の概要
Web展示会やバーチャル展示会と呼ばれることもある「オンライン展示会」は、インターネット上でおこなわれる展示会のことです。実際に会場を借りたり人を集めたりすることなく、商品やサービスを広くアピールすることがでるオンライン展示会は、開催方法により「合同型」「自主開催型」の2種類に分けることができます。
合同型オンライン展示会
主催者が設けたテーマにそって集まった複数の企業が、展示会のために特設されたWebサイトに出展する方法です。主催者が集客してくれますから、手間やコストが抑えられたり、見込み客と出会うことができたりといったメリットがあります。一方でスケジュールやフォーマットが定められているため、自社の都合にあった出店ができなかったり、出展費用が高額だったりというデメリットがあります。
自主開催型オンライン展示会
自社HPに特設ページを設けるなどして、単独でオンライン展示会を行う方法です。スケジュールやフォーマット、コストなどが、自社でコントロールできるという大きなメリットがありますが、集客に手間やコストがかかったり、見込み客との出会いの可能性が低かったりというデメリットがあります。
オンライン展示会で実現できること
上の項目でお話しした「合同型」「自主開催型」2種類のオンライン展示会のうち、今回主にお話しするのは後者の自主開催型のものです。それでは、具体的にどのようなことができるのかを見ていきましょう。
インターネット上での販促活動
映像や音声などを用いて製品やサービスの魅力を訴求できます。たとえば新製品の発表展示会なら、プロモーションの動画や製品写真を展示するといったことがイメージされますが、せっかくならインターネット上で開催しているメリットを最大限に活かしたいものです。3DCGを用いて、新製品を自由な角度から眺められるようにしたり、VR技術を用いて、あたかも実際の展示会場にいるかのような臨場感を持たせたりといったことも面白いでしょう。
オンライン商談
展示会がオンラインで開催されるなら、商談も同様にオンラインでおこなわれますから、特設ページにはチャットやビデオ通話機能を持たせましょう。開催期間中は営業担当者はもちろん、技術面でも詳しい話ができるように開発担当者にも常駐してもらうと、オンライン商談の成約率が高まることでしょう。また新製品に関する資料はリーフレットやカタログをPDF化するなど、ダウンロードできるようにしておきましょう。
セミナー動画の配信
開発者によるプレゼンテーションや講演、セミナーなどの動画を配信できるのも、オンライン展示会の強みです。わざわざ会場まで足を運ぶ必要がありませんから、ビッグネームによる講演会をリアルタイムで配信すれば大きな集客を狙うことができます。またリアルタイムでの配信を見逃した方向けにアーカイブによる配信も行えば、会場という空間だけでなく時間に縛られることもありません。
オンライン展示会の流れ
以上を読まれてオンライン展示会に興味を持った方が次に気になるのは、実際に開催するにはどうするのか?でしょう。オンラインだからこそ必要なことがある一方で、従来の展示会と変わらないことも多くあるのです。
テーマ設定をおこなう
これは従来の展覧会と同様です。何の目的でおこなうのかを明確にし、準備すべきこととは何かを考えます。初めての開催ならば、この時点でオンライン展示会に精通した業者に声をかけてアドバイスをもらいましょう。
集客をおこなう
自主開催型オンライン展示会の、一番のネックになるのが集客です。プレスリリースやメール、SNSなど可能な手段はフル活用しましょう。新聞や雑誌などへの広告の出稿やDMなど、オールドメディアもまだまだ有効です。
出品内容の準備
従来の展示会と最も違うのはここでしょう。現物に触れたり目にしてもらうとができませんから、オンライン展示会向きに商品やサービスを加工する必要があります。3DCGモデル化や動画の制作には時間がかかりますから、スケジュールは前倒しですすめましょう。
開催中の注意点
商談に対応できるよう人員を配置するのはもちろん、通信トラブルなど起こり得る問題にも備えておきましょう。事前にリハーサルをおこない、問題点の洗い出しと改善もしておくことをおすすめします。
アフターフォローも大切
来場者にお礼のメールを出したり、分析をおこなうのは従来の展示会と同じです。
オンライン展示会で大切なことを一言で表すなら「オンラインならではの長所を最大に活かす」ということです。しかし初めてのことなら、その長所自体がはっきりしないことも多いでしょう。そんな場合に頼りになるのが、オンライン展示会に長けた専門の業者です。CGモデルや動画の作成だけでなく、テーマ設定の段階から大いに力になってくれることでしょう。